いつか遺書になる

大事な気持ちだけカプセルに閉じこめて取っておきたい

知らないおばさんに傘貸した

 

退勤したらありえないほどのどしゃ降りだったので、小降りになるのを会社の下で待っていたら、近くできょろきょろしてたおばさんが突然

 

「傘……持ってませんか?」

 

と聞いてきた。

あいにく1本しか持っていなかった(いつもは折りたたみ傘があるんだけど運悪くなかった)のでないですと答えかけたが、自分のデスクに置き傘があったな……と思い出して、持っていた傘を貸すことにした。

当然会社の下にいるんだから会社の人だと思って、「2階の派遣さんですか?」と聞きながら手渡したら、受け取ったおばさん

 

「いえ、私はそこの〇〇スーパーの者です」

 

誰だよ。笑

社内の人だったら借りパクされることもないだろうと思って、ビニ傘でもないまあまあ気に入りの傘渡しちゃったよ。

渡した後で返せとも言いづらいよ。

だってまさか知らないおばさんに傘貸してくれなんて言われるとか思わないし

 

「次の出勤日に必ず返します、どこの階の方ですか?」

 

と聞かれて、一応階と名前を伝えたけど、駅まで走る間に忘れられそう。全然返ってくる気がしない。

ショック。

急いでるみたいだったからいいことしたと思って割り切りたいけど、なんかそんなに感謝してる風でもなく行っちゃったし。

 

借りパクされたらスーパーまで取り返しに行くかぁ。

とりあえず月曜を待つ

おばさん、もしこれ見てたら返してくれぇ