いつか遺書になる

大事な気持ちだけカプセルに閉じこめて取っておきたい

社内で書類探し回って楽しかった

 

※一部フェイク

 

先日、前任者から業務を引き継いでいる途中にとある文書の抜けに気づいた。

前任に確認すると、「それはもともと作ってない」とのこと。

しかし他の引継ぎ書類を見る限り絶対にそれはありえないように見えたので、上司Aに相談したところやはり「あるはず、ないとしたら結構まずい」ということになった。

 

前任のミスで怒られが発生することほど不毛なことってないよ…と思いつつ他の書類をさらっていたら、その文書が過去に存在したと思しき痕跡を発見。

再度前任者に連絡。

 

「なんか、前はあったっぽいんですけど……」

「えー。じゃああったかもしれない。けど自分の手元にはないし、文書管理表も検索したけどなかったよ」

 

ちなみに文書管理表は、その名の通り社内の文書に採番して管理するやつ。

モノがなくて、記録もない。けどその文書が存在した痕跡(たぶん)はあり。

 

意味わかんねー!と思いながら上司Aに報告して、関連部署の上司Bにも報告。

(ちなみに上司Bは私の去年までの上司で、勝手に大好き。仕事上の上司としては圧倒的に上司Aの方が理論的で良いんだけど、上司Bは話しやすくてとても好き。MAJORの吾郎と寿也みたいなそれぞれの良さがある)

 

なぜ上司Bに報告したかというと、上司A曰く「前任者がその業務をしていたころの上司は上司Bなので、この文書の紛失責任は上司Bにある」のだという。ややこしすぎ。

 

上司Bに一通り報告すると、上司Bもやはり「社内の仕組み的にもなきゃおかしい文書だし、(私が発見した痕跡を見るに)絶対に存在したはず」と言った。

けどそうはいってもどうしようもない…とふたりで頭を悩ませていると、上司Aがやってきて、

 

「管理表が間違ってるかも」

 

と言い出した。

管理表の、本来紛失文書の記載があるはずの場所まわりの形式がおかしく、何かの拍子で消えてしまったんじゃないかという。

すると今度は上司Bが

 

「じゃあ保管倉庫を探せばあるかも」

 

と言い出した。なんと文書をコピーして保管している部署があるらしい。

 

というわけで上司Bに連れられて保管倉庫へ。

本来軽々しく頼むことはできないと思うが、上司Bがいたのですんなり見せてもらえることに。

 

膨大なコピーをめくること数分、文書を発見!

 

「これだー!」と、上司Bと喜んでしまった。保管部署の人はわけわからなかったと思う。忙しそうだったのにお手を煩わせてしまい申し訳ない。もうなくしません。

 

あって当然、ないことを焦らなくてはならない立場なんだけども、前任者の記憶違いと管理表の誤表記が偶然重なってすごく見つけづらくなっていて、謎の達成感があった。謎解きゲームみたいでおもしろかったから記録しておく。

それはそれとして、会社の文書保管の仕組みがダメすぎ(それで回ってきてるんだから大丈夫なのかもしれないが)なので、まずは自部署からでもちゃんと手順を作ろうと思った。

脱属人。